英語のゲームをローカライズしたら、売り上げはどのくらい増えるのでしょうか。
PC向けに販売されているタワーディフェンスゲーム「Defender's Quest」の開発者が具体的なデータを公開しています。
売上について
Defender's Questは、これまで195000本を販売し、656000ドルの売上を記録しています。
Defender's Questは現在、英語・ドイツ語・チェコ語・ロシア語・韓国語・日本語の6つの言語で遊ぶことができます。
売上の割合。
2014年3月にPlayismから日本語版がリリースされ、日本からの売上の割合が増えていることがわかる。2014年6月にsteam版も日本語に対応した時も売上が増えた。
日本の場合、steam版が正式に日本語に対応するまでの間(約3か月)多くのユーザーがPlayism版のリソースをsteamに移植している事に気付いたと開発者は語っている。
有志の翻訳について
ロシア語については、正式にローカライズする前から有志の翻訳が存在していたそうです。
韓国語の場合、2014年2月に売上が急増しています。ベータテストに韓国語フォントのサポートを追加したため、有志による翻訳が行われたのではないかと推測されます。
日本からの売上について
日本語のサポートがされる前は、日本からの売上は全体の1.04%でした。
日本語のサポートがされた後は、日本からの売上は全体の5.69%(5.47倍!)でした。
「Defender's Quest」の開発者の結論
日本と韓国は、言語とフォントがサポートされた時の反応がとても敏感であると語っています。
これ以外にも、ローカライズに関する様々な事を語っています。ゲーム開発&翻訳に関わる人は是非下のリンクから全文を読んでみてください
ソース:Gamasutra: Lars Doucet's Blog - Was Localizing Defender's Quest Worth It?